ストレンジ・フルーツ 

小栗です。
このたび、「ストレンジ・フルーツ」という公演の脚本を担当させていただきました。
出演もします。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。

 

会場は、東京グローブ座!
梅田シアタードラマシティ!
主演はnewsの増田貴久さん!
ヒロインは南沢奈央さん!

そのほかの出演者も名うての猛者ばかり!
ぜひとも、よろしくお願いいたします。

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キコ/qui-co. 劇団劇場 -Act In Rule- vol.5 に出場!!



 

2012/9/1・2(SAT・SUN)

キコ/qui-co.
劇団劇場 -Act In Rule- vol.5 に出場します。
15分の短編になりますが、
「ウラの目と銀杏の村」(佐藤佐吉演劇祭2010ゴールデンフォックス賞受賞)以来、
ひさびさの【作・演出 小栗剛】で、濃縮還元 100%のqui-co.です。
是非ともご来場ください。

参加作品のタイトル

「赤猫の舌」

週に3日の日曜日。温暖湿潤。誰もが座れる地下鉄。思想のある職業。
銀色のレールはいつも輝いている。可愛い子供しか産まれない水色の病院。
川辺の花柄。動かない菜の花。無菌映画館。ゴミ処理場が見当たらない。笑顔の止まらない肉屋。
ぼくが好きな、彼女の血眼がいつも見ているのは、発電所の門で眠る赤猫。
その街は愛にあふれ、美しい食事と恋が簡単に手に入る。
完璧な法に守られ、争いもなく、誰一人として傷つかない。
神と人が一緒に住むアルカディア。
その生活は年間3万人の自殺とひきかえに成立していた。

理想都市における生活者の断片を声と身体と歌で鳴らす、喜びと落胆の祝祭。
かわいそうな生と死、猛々しい性と詩。
ぼくときみ
小さな小さな物語。

キコ/qui-co.出演キャスト
東澤有香
佐藤健士
百花亜希(DULL-COLORED POP)
湯舟すぴか
中山有子
小川貴大
鎌田みさき
細谷貴宏(ばけもの)
塚越健一(DULL-COLORED POP)
吉田能(PLAT-formance)
ハマカワフミエ

OPEN/START
9/1(SAT) ① 18:00/18:30
9/2(SUN) ② 13:00/13:30 ③ 17:30/18:00

¥3000(1D別)

出演団体
キコ/qui-co.
劇団鋼鉄村松
月刊「根本宗子」
声を出すと気持ちいいの会
ランチョンfeat木皮成

メインMC
38mmなぐりーず

エキシビジョンプレイ脚本・演出
国分寺大人倶楽部・河西裕介

ゲストDJ
ミ世六メノ道理

@渋谷Glad(渋谷駅ハチ公口より徒歩 10分)

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂2-21-7第8矢澤ビル2・3F

■カルチャー・オブ・エイジア
TEL 03-5458-2551
公式HP
http://glad.iflyer.jp/venue/
※全席オールスタンディングとなります。再入場は可能ですが、その際、ドリンク代500円が再度かかりますのでご注意ください。

お問い合わせ
090-7189-4363(鈴木)

ドリルチョコレート×キコ/qui-co.「世田谷童貞機構」(再演)


「もし日本が戦争に負けていなかったら?」という架空の世界で、30代も後半になった童貞たちが恋愛に革命に奔走し、時代に翻弄される熱い物語です。
キコ小栗の世界観にMCR櫻井のぶん抜けた笑いが乗算(×=かける、バイ)!!
過激で不良でほろ苦い、やぶにらみで失踪する青春のハートビート!

前半割引(500円引き)があるので14日、15日、16日がおすすめです!

ドリルチョコレート×キコ
「世田谷童貞機構」

原案:小栗剛(キコ/qui-co.)
脚本:櫻井智也(MCR/ドリルチョコレート)

【場所】
サンモールスタジオ
東京都新宿区新宿1-19-10 サンモール第3M-B1
03-5367-5622 (事務所) / 03-3350-0335 (劇場ロビー直通)
丸の内線 新宿御苑駅より徒歩3分

【出演】
小栗剛
櫻井智也
本井博之
三科喜代
宮本奈津美(味わい堂々)
凪沢渋次(ナギプロ)

【日時】
2/14(火)19:30~
2/15(水)19:30~
2/16(木)19:30~
2/17(金)19:30~
2/18(土)15:00~/19:00~
2/19(日)15:00~

【料金】
前売り3000円、当日3300円 前半割引(14日15日16日)2500円

6月に駅前劇場で平日二日間のみという日程でやった公演の再演です。
好評だったので再演することになりました。改訂、キャストの変更などもありますので一度観た方でもまったく違った楽しみ方ができます。

ぜひとも、ご来場お待ちしております。

チケットご予約はこちら

もしくは
info@qui-co.net
までご連絡ください。

ご来場心よりお待ちしております。
 
キコ/qui-co.

Live forever アフタートークゲスト決定!!!

キコ「Live forever」
 
アフタートークの全貌!!
 
27日(木)19:00~
風琴工房
詩森ろばさん
 
28日(金)14:00~
MCR
櫻井智也さん
 
29日(土)14:00~
ミナモザ
瀬戸山美咲さん
 
 
すげえ面子だ!!!!!!
Live foreverの残響の余韻のまま、
演劇について、震災について、世界について、生活について
キコ小栗とどんな会話が生まれるのか!!
 
ぜひぜひ、
ご来場いただきお楽しみください!
 

Live forever 本番近づく!!!!!!!



いよいよやってきました。「Live forever」
稽古は快調!
今までのキコの幻想的な世界が、1995年の神戸を侵食します。
クレイジーでロマンチックな震災のお話。
いまぜひ、観て頂きたい作品です。

戯曲はキコの小栗剛。演出は黒澤世莉(時間堂)。
キコでは「カナリアの心臓」以来のタッグとなります。正反対の性質を持つ二人のコンビネーションが楽しみですね!戯曲の魅力は掛け算で倍増しています。
戯曲は、稽古をご覧いただいた方々からも好評をいただいています。その形容詞は
「すごい」
日常もファンタジーもぶち抜けた笑いも高密度で内包しながら爆発させていく、強いエネルギーを持った戯曲です。
また、欠かせないポイントは生演奏とのコラボレーション。アーティストハウスが劇中に出てくることもあり、作中は音楽にあふれています。セリフも音楽的なテンポでやりとりされたり、とても気持ちよく観ていただけると思います。
さらに映像は、荒船泰廣!今回は芝居に食い込みます。荒船vs小栗のクレイジー対決が火花を散らせます。
そしてこのモンスターのような芝居を成立させるのは、このキャスト!!
サキヒナタ
百花亜希
櫻井智也(MCR)
桑島亜希
吉田能(PLAT-formance)
小栗剛(qui-co.)
佐藤健士
菅野貴夫(時間堂)
武井翔子

すごいです。
一部でこのキャスト大丈夫なの?という心配の声もあったほどです。
個性が強すぎて、芝居のベクトルが壊れやしないかと。しかしそこは百戦錬磨の演出家、黒澤世莉!仕上げは順調。
稽古現場はダートに入れられた競走馬のように、興奮を抑えている呼吸に満ちています。
はやく、このキコのしなやかな疾走をご覧いただきたい。
もしくはこのキコという馬上に乗せたい!いやむしろ、一緒に走りませんか? 
 

キコ qui-co. 野外イベントのお知らせ

実りの秋、祭りの秋。祭りといえば、キコ。

キコ初の野外イベントは【河原でBBQ&生ライブ】!

次回公演『Live forever』出演の武井翔子さん・吉田能さん(PLAT-formance)、
そして小栗がまさかのバンド結成。
ここでしか見られないスリーピース、
ここでしか体験できないひとときをどうぞお見逃しなく。

[日時] 2011年9月11日(日) 16:00~
[場所] 多摩川河川敷 小田急線和泉多摩川駅付近
[参加費] 2,500円

[お申込み・お問い合わせ] info@qui-co.net
お名前(代表者名)と人数を明記してお知らせください。
確認メールが届いた時点でご予約完了となります。

※雨天中止

たくさんのご予約お待ちしております!!

ドリルチョコレート×キコ


「もし日本が戦争に負けていなかったら。」
昭和85年(西暦2011年)。大日本帝国は超日本帝国になりました。戦争に負けなかった帝国民に西洋化の影響は無く「恥」の文化が栄えました。それはもう過剰なまでに。
テレビ、ラジオ、雑誌、インターネット。すべての媒体からエロが根絶されました。帝國は「恥の概念」を利用し国民の統制を図っていたのです。
しかし、帝國の繁栄とは人口を増やすこと。帝國の首都、東京は区ごとにイロマチと呼ばれる性の解放区を設立しました。そこでだけ、人々は「恥」を捨てることができます。年齢を問わず、肉体的な成熟さえあれば、誰でも立ち入り、性交の機会を得られるのです。
イロマチ条例の施行により、東京都民は爆発的に増えました。
これは、そんな世界の、とある日常。
変わらぬ若者の青春の爆発です。

【ドリルチョコレート×キコ 公演の経緯】
ドリルチョコレート、今回は【キコ qui-co.】と一緒に駅前劇場にて「世田谷童貞機構」平日二日間公演です。
なんでまたこういう形になったのかというと、小栗剛という人が主宰をしている【キコ qui-co.】という演劇のユニットがありまして、僕はまあ、観たことはないんですが、遠巻きに小栗君を眺めているうちに(実物を見たことはなかったけれども)なんていうか「この人は、頭がおかしいんじゃないか」という、文字にするとあれですけど、そうではなくて、良い予感しかしないので(ここら辺もニュアンス重視)「なんか一緒にやろう」と勝手に思い立って一方的に「6月に駅前劇場おさえてあるんですけど(平日二日間)一緒にやりませんか」と声をかけ、快諾してくれました、ので、やっぱり頭がおかしいんだと思います。

実際会った時に小栗君から「じゃあ、僕が原案をやりますから櫻井さん脚本で」みたいな流れの会話になったので、今回、そういう形になりました。
そういう形になって、やっぱり、良い予感しかしませんので、これで良かったんだと思います。
(櫻井智也さんのコメント)

2010年、冬。暇で多摩川のあたりを自転車でフラフラしていたら、櫻井さんからメールが来ました。
面識ゼロの人から「一緒にやらない?」というお誘い。なんて非常識な人なんだろう。僕だっていろいろ都合や心の準備やらで手がいっぱいなのに。いつだっていっぱい。今日だって仮面ライダーアマゾンのまだら模様の模写をしなきゃいけないんだ。僕はね、暇じゃない。
僕の指は即座に「やります。」と返信していました。何をやるんだろうなってずっと思っていたら、こういうことでした。
いい予感しかしない。たしかに、本当にそうです。そして面白いことにその予感は終演後もずっと続いています。
(小栗剛 終演から2ヶ月、夏)
【原案】小栗剛(キコqui-co.)
【脚本】櫻井智也(MCR/ドリルチョコレート)

【演出】櫻井智也と小栗剛

【CAST】
小栗剛(キコqui-co.)
櫻井智也
諌山幸治(ブラジル)
本井博之(コマツ企画)
宮本奈津美(味わい堂々)
三科喜代

【舞台監督】金安凌平
【照明】久保田つばさ
【音響】平井隆史
【宣伝美術】メリケンサック
【制作】ドリルチョコレート・塩田友克
【製作】ドリルチョコレート

 

ウラの目と銀杏の村

 

あきのよわいよるのあめにうたれて、
まっかないちょうのはっぱが
ともだちのほおにはりついたのです。

2010年初秋。群馬県山中。
とあるキャンプ場の一角に、全長1キロメートルからなる巨大なアスレチックコースがある。
女の子が自由帳に文章を書いている。日記のつもりなのか、手紙のつもりなのか。

「わたしはウラ。おにのこどもです。おともだちをさがしに、さとにやってきました。わたしのだいすきなのは、にんぎょうとにんぎょうのめとにんぎょうのめのガラスだま。」

ウラは、秋の夜に降る細かな雨の音を聴く。
里の家から盗んできたたくさんの宝物(その多くは何の価値もないガラクタばかり)に囲まれながら、
固いパンを、ゆっくりと時間をかけてかじる。

「こんやはたくさんはっぱがふってきます。いちょうのはっぱはあかいろなのでとてもきれいです。ちみたいないろ。はやくおともだちにみせたい。」

やがて現れる里の人間たち。穏やかな山中に怒号が響き渡る。
鬼と人は決して相容れない。

「おにはころされてしまうかもしれません。」

25年前の凄絶な事件。消えた356人の子供達。無実のボーイスカウト。
穢れた血の契り。自殺志願者のサラリーマン。熱血体育教師の絶望。それぞれの生と血がキャンプ場の固形燃料で燃え上がる。
流れるのはピアノ。逆から弾いた「戦場のメリークリスマス」。

キコ qui-co.がお送りする心臓破りの土着型幻想演劇。
信じられる唯一のぬくもりを求める冒険綺譚。

作・演出  小栗剛

【CAST】
清水那保(DULL-COLOREDPOP)
如月萌
木村友美
こいけけいこ(リュカ.)
サキヒナタ
酒井和哉
佐藤健士
東澤有香
原瑞穂
堀川炎(世田谷シルク)
小栗剛(キコqui-co.)

【演出助手】オノマリコ(趣向)
【舞台監督】桜井健太郎
【美術】松本謙一郎
【照明デザイン】松本永(Fantasista?ish.)
【照明操作】松本有加
【音響】モリタユウイチ(OTOZAK)
【映像】荒船泰廣(sushi film)
【宣伝美術】小栗剛/荒船泰廣
【制作】浅見絵梨子

小栗剛 

 

 

 

小栗剛(オグリツヨシ)

 

oguri

1977年1月30日生まれ。茨城県出身。
詩人。作家。役者。演出家。

 

小説家を目指し上京。取材のつもりで始めたバンドに夢中になり音楽活動を開始。作家活動を忘れる。享楽的な生活に埋没した後、何の脈絡も無く2006年より劇団チェリーブロッサムハイスクールに座付作家として参加。これを機に劇作家、役者として演劇活動に身をおくことになる。2009年同劇団を脱退。

 

2010年、自身のアートプロデュースユニットとして「キコ」を設立。演劇活動を中心に活動を展開中。演劇に関わるコンセンサスの他には、写真、デザイン、イラストレーションを通じてキコ世界の核を担う。大学在学時、コミュニケーション理論、心理学、民俗学、宗教学への準拠を礎とした独自のユースカルチャー理論を構築。己の原風景というミニマムな源泉を元にしながら、突如としてスケールの大きな世界観へと飛躍する異常なストーリー感が特徴的。日常描写、サイコ、SF、ホラー、ラブストーリーなど多岐ジャンルにわたって展開される。人柄は朴訥。ロックとサッカーと仮面ライダーをこよなく愛す。抜本的に百姓根性。

【profile】

趣味:
自転車、料理

特技:
ギター演奏、作曲、サッカー

映画:
バック・トゥ・ザ・フューチャー、スタンド・バイ・ミー、ネヴァー・エンディング・ストーリー、ランボー、フィッシャーキング、ユリイカ、追悼のざわめき、ビッグフィッシュ、リリィ・シュシュのすべて、大林宣彦全般

音楽:
忌野清志郎、My bloody valentine、The Velvet Underground、Mice Parade、lostage、weezer、nagabuchi、ブルーハーツ、ビートルズ

漫画:
新沢基栄「3年奇面組」、大友克洋「彼女のおもひで…」、喜国雅彦「月光の囁き」、魚喃キリコ「blue」、山口貴由「シグルイ」、山本直樹「安住の地」、いがらしみきお「sink」、鬼頭莫宏「終わりと始まりのマイルス」

テレビ:
この愛に生きて、文学ト云フコト、NONFIX、放送禁止シリーズ、はじめてのおつかい

モットー:
一隅を照らす

【活動履歴】

キコ/qui-co.作品全てに劇作、出演

劇作:
2006 「酸素」
2007 「EXPO’85」 「まるで算数を知らないこどもたち」
2008「その夏、13月」「アキストゼネコ」
2009「愛妻は荒野を目指す」
※以上、チェリーブロッサムハイスクール在席時 


2010「神さまのけだものと悪魔のけだもの」
*rism出版記念イベント公演『Prism』@ギャラリールデコ
 

出演:

2009 DULL-COLORED POP    「proof/証明」(出演)ハル役

 外部脚本:

【テレビ】
TOKYOMX/TVK
『偉人の来る部屋』#5「紫式部」の回の脚本担当

 


defrost

O.V.L+E 小鶴

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キコ/qui-co. 小栗剛



ただいまtwitterにて公開中!!

「defrost」

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@masami_0117
https://twitter.com/#!/masami_0117

閲覧しやすいリスト
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10月公演「Live forever」公演に先駆けてweb公開する本編のスピンオフweb小説。
同い年の男女脚本家による相互一人称、オルタナティヴ・ノベル。
日常を互いの一人称ビューで丹念に編み上げます。
1995年。
レディオヘッド「パブロ・ハニー」を聴きながら、岡崎京子の「リヴァーズ・エッジ」を読んでいたあの頃。
あの頃私たちはまだ高校生で、神戸のアスファルトの上に足をのっけることにさえ、
すこし浮ついた気持ちになっていた。

時間は経って。時代は変わって。
僕たちは大人になった。
いろいろあるけど、日常を暮らしている。ぼくたちには日常がある。
つまり、すべてがあるということ。

でも

もしかしたら私たちに必要なのは、
いかれてるくらいに古びたソウル・ミュージック。ブッカー・Tの可愛い笑い声。
いつの日からか、渇いて凍りついたカラダの中の何かを解凍する(=defrost)
ささやかな熱だったのかもしれない。

わかってた。

少なくとも、
あなたはわかっていたんだ。

 

キコ

キコ/qui-co. 

キコ qui-co. は、

小栗剛のアートプロデュースユニット。演劇公演を活動の主軸とする。

2010年3月始動。

 

【イメージカラー】ブルー/オレンジ

青と橙の色は夕刻時の地平の色彩。夕刻を「黄昏」=「トワイライト」=「逢魔が時」と表現することや、清廉さと刹那さが入り混じる美しい情景描写、相反する残酷性など、キコ作品の様々な要素を象徴した色彩であることから、イメージカラーとして採用。

 

 

【作風】

「幻想を現実的に描く」

のがキコ qui-co.の作風。

 

テーマは「神話の造成」という。

これは世界中の民間レベルで伝わる「神話(民話)」と、一般市民の「日常」を掛け合わせることによって現代における新たな感触の神話=「あなたの身にも起こりうる神話」を造成しようという取り組みである。

 

要素として「土着」をキーワードとしたものが多く挙げられる。

デビュー作「はなよめのまち」や、演劇祭受賞作「ウラの目と銀杏の村」では、

「どこかにわすれられた集落」という架空を舞台に、幻想とリアリズムの紙一重の世界観をリリカルに描き、設定に日本古来の差別要素を多く含ませ、人間のおぞましさを過剰なぶつかり合いで体現させた。

詩情に疾走を重ねたスクリプトと、サブカルチャー的要素を散りばめながら世俗性を孕む情景描写で、日常性を浮遊させ特殊な存在として祀り上げ、キコ固有の世界観の造成に成功した。

また、コンテンポラリーダンス的アプローチの身体表現も用いる。

野田秀樹作品や唐十郎作品、桟敷童子作品を引き合いに語られることが多い。

 

 

 

はなよめのまち

キコの旗揚げ公演です。
肌を破かないで出血するような、鼓膜を揺らさないで脳震盪を起こすような、性交を用いず妊娠するような、五感や生の理を狂わす演劇。
禍々しくも美しく、可愛らしい「はなよめ」たちのお話です。
10年代の始まりにふさわしい幻想がここにはあります。

【ストーリー】
1984年。人々がまだ、世界はひとつだと夢を見ていられた時代。

舞台は、はなよめのまち。

戦後、進駐軍の管轄から隠すように廃線となった線路がある。
途切れた線路の先を勇気と共に歩み、ふたつほど山を越えると、やがて、かつては駅として機能していた社(やしろ)がある。三本足の鳥居をくぐり、あぜ道を辿れば大きな旅館が見える。

地図に無い町。はなよめのまち。

この町の特産品は「はなよめ」。
この町に生まれた少女は教育を施され、「はなよめ」となって売られていく。日本の特権階級の人間のために作られる、特別な花嫁。
まちは夜明け、堕ちてきた藍色に濡れる。
旋律のような喜びが、まちの女達を触発する。
ピアノの音が坂の上から漏れてきていた。女たちが生命活動を始める。土手の上を歩く花嫁たちに、農家の男たちが手を振る。
決して触れることの許されない、汚れた手が橙色の光で煤けている。

看護婦たちが笑っている。
春祭りが近い。
ナギは、これが最後の春祭りになるかもしれないと感じていた。それは誰にも言わなかった。
本当に本当の最後まで、言わなかった。

わたしたちの肌は、いつか破けてしまう。
ぼくたちは飛び散ったあたたかな飛沫を浴びて、大人になるんだ。指が5本では足りない。弱い。

ぼくは(わたしは)離れることのない手が欲しい。

作・演出 小栗剛

【CAST】

堀奈津美(DULL-COLOREDPOP)
東澤有香
如月萌
佐藤健士
酒井和哉
木下祐子
吉田小夏(青☆組)
田中のり子(reset-N)
千葉淳(東京タンバリン)
木村友美
三枝貴志(バジリコ・F・バジオ)
サキヒナタ

小栗剛(キコ/qui-co.)

【舞台監督】桑原淳
【照明】ミゾカミクニコ
【音響】井出”PON”三知夫(La Sens)
【美術】松本謙一郎
【衣装】萩野緑
【映像/宣伝美術】荒船泰廣(sushi film)
【宣伝写真】堀奈津美(*rism/DULL-COLORED POP)
【振付】如月萌
【劇中音楽】yusuke kamijima
【制作】北澤芙未子(DULL-COLORED POP) 、赤羽ひろみ

【協力】
(株)エムマッティーナ、DULL-COLORED POP、青☆組、reset-N、東京タンバリン、バジリコ・F・バジオ、sushi film、La Sens